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菜の花畑越しに駆け抜けてゆく大湊行きの単行ディーゼルカー。メルヘンの世界にでも迷い込んだようなその光景に、列車が通り過ぎたあともしばらくその場 を離れることができませんでした。(陸奥横浜〜有畑H16.5)
一面に咲いた菜の花が好きです。
「好きな花は?」
と聞かれたなら、私は迷わず「菜の花」と答えます。
屈託の無い笑顔を思わせる
あのまばゆいばかりの明るさに、
思わず惹かれてしまうのでしょうか。
ぼんやりと眺めているだけで
不思議に元気が湧いてくる・・・
そんな花だと思います。
菜の花を想って、
私は以前こんな一文を書き留めたことがありました。
「菜の花はいつも
わらっている
菜の花は
いつも
わらっている」
本州の北の果て、下北の大地に日本一広いと言われる
広大な菜の花の楽園があります。
そしてそこへは東北本線の野辺地から分岐した
大湊線というひと筋の鉄路が通じています。
五月。
列車は今、
北国の遅い春を告げる菜の花色の風になります。
下北半島は風が大変強いことで知られており、風力発電のメッカでもあります。鮮やかに広がる菜の花畑、優しい曲線で横たわる緑の丘、そのてっぺんには大きな風車が五月の晴れた空に向かってそびえ立っていました。(陸奥横浜〜有畑 大豆田(まめだ)地区にてH16.5)
列車最後部の窓からの眺め。有戸〜吹越間では防雪林が途切れ、列車は海岸すれすれを走ります。手つかずの海岸線と言ったら言い過ぎでしょうか、荒涼とした風景です。カーブで列車が車体を傾けると水平線も斜めになり一層迫力が増します。(有戸〜吹越H16.5)
以前に五月の下北半島を旅した時、下北駅で途中下車し、レンタカーで更に北を目指したことがありました。北東端に位置する尻屋崎に近い海岸線は、晴れた 明るい陽射しの中にも、どこか「最果て」の雰囲気を漂わせていました。(尻屋崎付近にてH11.5)
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